桜舞う木の下で


「…俺は、愛してるんだけど?」


って頭ポンポン叩く先生。
その言葉と行動が、嬉しくて、止まらないんだ。涙が。


「麻衣だって…先生に負けないくらい先生の事好きの最上級だもん…」
「…好きの最上級だもんって…クスクス…」


笑い出す先生
好きな人を目の前にして愛してるなんて言えないから…恥ずかしくて…。


「麻衣ちゃん、笑ってよ?」


笑ってた先生の顔が一変して、真剣な顔になった。


「…無理。」
「…じゃ、手、左手出して?」


私は、差し出される先生の手に自分の左手を置いた。


「仁川、目を閉じて?」


先生口調に変わる先生の言う事を聞いて、目を閉じた。



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