桜舞う木の下で
未来゚*麻衣・隆祐side*゚
ーカランカラン
青い空、雲一つ無い空。
大きいドアを開けると、目の前には、12年間追いかけてきた背中がある。
今日から、私は
仁川 麻衣 じゃなくて…
湯沢 麻衣 になります。
──────────
────────
ドアを開ける音。
後ろを向くと真っ白なドレスに身を包んだ麻衣が居て…。
めちゃくちゃ綺麗で…。
俺の姿を追いかけてきてくれた麻衣。
「麻衣…」
手を差し伸べると手を置いてくれて、隣に並んでくれる…。
俺が願った事。
麻衣の夫になる事。
────────
──────────