桜舞う木の下で


「それでも、麻衣が着いてくるって勝手に思ってた。」
「…」
「けど、お前は構ってやらないと寂しいんだよな?だから、態々俺の気惹いてんだろ」
「…そうだけど」


ほら…呆れてるよね。
全く…
私は、構ってくれないと寂しくて寂しくてしょうがないから。
旅行行く間だけでも構って欲しいから…。


「出てこい」
「いや…」
「構ってあげるから」
「いや…」


わざと出ないよ。
私は。


「…」
「ギャー」


くるまってる布団の上から隆祐が乗ってくる。


きっとね…私は、隆祐依存性だな。
実は、ギューってしてもらいたくて仕方ないのかな?


「麻衣〜」
「ん〜」
「旅行行く?」
「…いきたい」
「よし、行くか」


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