桜舞う木の下で
鈍感男も程々に゚*優人side*゚
何でもねぇわけじゃねぇ。
ただ、今のお前の顔が知ってるからって顔だったんだよ。
だから、何も言わなかった。
「優人?」
このお嬢様は俺の彼女。
愛美姫。
目がくりってしてて髪がサラッサラの俺の彼女。
愛美の友達の麻衣ちゃんは隆祐に惚れちゃった子。
隆祐も麻衣ちゃんが好きなのに…。
「あのさ…」
「ん?」
「麻衣の事…」
…大丈夫。
俺が隆祐に言うから。
ホントはこんなのダメだぜ?
けど…好きな人といれたら誰だって幸せだろ?
俺は、運命の相手ってのがたまたま生徒の愛美だったんだよ。
「任せろ」
「…うん」