桜舞う木の下で


ーガチャン


「ハァ…」


家に帰って一番に開くもの…参考書。
この年しても勉強だぜ?
あり得ねぇよな。
俺もちゃんと勉強しねぇと、継げねぇしな。


「隆祐くん?」
「はい。」
「瀬川さんが来てるけど?」


はっ?
何でだよ。


「よっ」
「あぁ…どうかしたんですか?」


話ながら自分の部屋に案内する俺に耳を疑うような事を瀬川先生が言った。


「は?」
「隆祐しかいねぇんだよ!!」
「そんな事言われても…」

俺でもどうにもならねえよ…
そんなの…


「隆祐…」


だけど、お前の気持ち、今伝わったぜ?
嫌だって、離したくねぇって。
お前の証人にはなってやるよ。


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