桜舞う木の下で



「でましたね…瀬川先生…」


「仁川の方が泣くべきだよ。」



愛ちゃんの彼氏こと瀬川 優人 先生は、私が湯沢先生に好意を抱いてる事を唯一知ってる先生。

それに、瀬川先生と湯沢先生は、学校一イケメンコンビでめちゃくちゃ仲良いんだ。

噂によると毎年告白されてるとかされてないとか。

そんな人に唯一選ばれる愛ちゃんって…すごい。



「だよね…麻衣!残り三年頑張るぞ!」



三年後…

つまり、私が高校卒業の時ってことか…。



「あっ、隆祐が呼んでたよ?」


「先生が?」


滅多に呼び出しされない私が滅多に呼び出ししない先生に呼ばれてちょっと期待したりなんかして…。



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