桜舞う木の下で


「麻衣ちゃん?」
「何ですか!?」
「授業まで…残り30秒だよ?」


うざいうざい…
そんな事しるかい!!


「俺はそろそろ行こっかな?」
「えぇ…」
「はぃ?」
「待ってよ!!」


なんと、私…思った事と正反対な事言いました!!
恥ずかし過ぎて先生を見れないからなんとも言えないけど…


「10…9…8…」
「良し!!」
「ほら…」


見事にチャイムが鳴った。完璧遅刻ですよね?これ。


「早く!!」
「お前がボーッとしてんのがわりぃんだろ!!」


最近、こんな事が増えた気がします。
先生と走る廊下って普段は長く感じるのに、スッゴい短く感じるんだ。


「ほら、速く走れつーの!!」


って、背中押してくれるんだ。


< 51 / 215 >

この作品をシェア

pagetop