桜舞う木の下で
「はい、頑張りますよ」
えっ?
…先生?
後ろを見ると、愛しの先生のバイクが停まってて先生が跨がってた。
「何でいるの?」
「さぁ…途中まで乗りますか?」
先生…。
何で優しくするの?
優しくしないでよ。
「おい!!」
「乗らないから」
私は先生を残して駅まで走った。
これ以上近付くと裏切られた時が怖いから。
「ごめんなさい…」
ホントは乗りたかった。
少しでも近くに居れるなら居たいと思った。
今日は、いつもと違って、貴方に甘えたかったんだ。けど甘えるにも甘えられなかった。