桜舞う木の下で
見とれてただけで当てられるとは…貴方の声ならどんな事もインプットしますよ…。
「麻衣ちゃん!!名指し!!」
「ん〜…」
「嬉しくないの?」
「別に…」
あの人は誰にでもそうだからさ。
ほら、まただよ。
皆に囲まれてニコニコしてさ。何よ!意味分かんない!!
「仁川?」
「ん?」
「教師に向かっての口調ですか、それ?」
うわ…なんだこの教師。
どうせ、私の事、気にしてないくせに…。
「湯沢先生!!!!麻衣になんか用?」
「うん」
愛ちゃん登場!!
まさかの展開!?
愛ちゃん…先生を睨んでどうしたんですか?
「…麻衣の気持ち踏みにじったくせに!」
愛ちゃんは、私の手を引いて教室に戻った。