桜舞う木の下で

変わらない気持ち゚*優人side*゚


どんなに思ってても、どんなに幸せにしたいと思う奴が近くにいたとしても守れない時があるってフレーズをどこかで聞いたことがある。
その言葉を染々感じてるのは、この俺なんじゃないのか?


「瀬川先生?」
「ん?」
「西川の事だけどさ…」
「…」
「後悔しないように精一杯尽くしてあげろよ?」


勿論。
絶対に手離さない。
一緒俺の者でいろ。

その夜、よからぬ奴から電話が掛かってきた。

―着信:愛美―

『…もしもし?』


ごめんな…ホントは嬉しくて嬉しくて堪らなかったんだ。
お前が愛しくて…。


「先生…好きっ…」
『…お前…』


きっと色んな事話したくて堪らないんだろうな…って。でも、短くまとめた俺への愛のメッセージ。


「…私じゃ駄目なの?」


ううん…お前じゃなきゃダメなんだ。俺がダメなんだ。


『…会えるか?』

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