桜舞う木の下で
不安゚*隆祐side*゚
おかしい…
今、俺は何してる?
仁川の腕を掴んでる。
「先生…?」
「…」
「痛い」
「わりぃ…」
でも、この手離したら一生会えない気がしたんだ。
二年後、高3になるお前が卒業したら、すぐにどっか行きそうで…。
10年後来てくれない気がして…。
「ちゃんと捕まれよ?」
「…うん」
俺って、強引な男。
バイクの後ろに仁川を乗せて、仁川の家まで送っていった。
「じゃぁな…」
「…うん」
明日も会えるのに…
明日、会えない気がして…