2日間の恋(短編)完
「あのっ!」
そんな声が聞こえて
後ろを向いた。
そしたらキミがたっていて
「これ、あなたの忘れものじゃないっすか?」
そう言って私のリボンのピンを
差し出した。
「えっ?」
洋服につけてた
リボンを見たら
なくなっていて
「あ、ありがとうございます。
すみませんっ!」
「いえいえ。
昨日も屋台きてくれてたよねっ
ありがとう!」
あ-、なんて
かっこいいんだ。
走ってきたみたいで
少し息がきれてて
首にまいたタオルで
汗をふいて
きゅん
て自分の心臓がなった。
友達が
「先帰るね。がんば。」
そうぼそっと言ってくれて。
多分メアドとか聞いちゃいなって意味だったんだと思う。
けど
「じゃあ俺もどるね。」
そう言ったキミ
何も考えないで
「好きっ」
そう口が勝手に動いた。
2日間の恋 <<完>>