貴方の背中を…
私は、その後は部屋にこもって
一人で泣いていた。
そりゃあ、翔くんだって
そういうお年頃だし…
付き合ってる人が、いてもおかしくない。
でも、私以外の人と、翔くんが
キスしてるのを見るのは…
すごく辛かった―…。
私は、その時知った。
【恋】と言うモノを…。
この辛い気持ちが恋なんだ。
それからは、翔くんとは
全然話さなかった。
というか、会うことも、あまりなかった。
話せないのは、辛い。
あまり会えないのは、
もっと辛い。
恋と言うモノが、
こんなに辛いモノだと知った
夏だった―…。