I am DOLL0012ミィナ


タクが苦笑いで


「ミィナが人間だったらな。」


と呟いた。


「パソコンから抜け出したいよ。」


私は画面を手で抑えて愛想笑いを浮かべる


タクが悲しそうな顔をする


「そんな顔しちゃダメよ。綺麗な顔が台無しよ……」



「ミィナ……好きだよ。」


私も――と言いたかった。


しかしタクの為にならない。


「ダメよ。私なんて好きになっちゃ。可愛い女の子なんていっぱいいるよ」


好きって言いたい
言って抱き締めたい。


叶わない夢――
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