恋愛倶楽部 -love-
だだだだだだ.誰が!?
紅珠沙リーダー!?
ブドウが!?
急展開すぎるこの急展開に、もはや頭がついてこれてない。
「あの、もう1度説明を……」
「えぇー?
ランちゃん頭弱い?
だから、俺、紅珠沙リーダーの───」
「ななななな.なんで!?」
なんでそんなメールの中でしか聞いたことないグループの人が目の前にいるの?
しかも髪型アロエの色ブドウ!
「あなたに頼みがあるのよ。
私は紅珠沙メンバーのハルミ。
春夏秋冬の春に海で春海。
よろしくね、黒蓮華の可愛い子猫ちゃん」
まるで手つきが黎緒先輩だ。
あたしの髪を弄ぶかのように、お姉様が挨拶をしてくる。
いや、お姉様、というか2人とも一応服装はどっか他校の制服で。
ただ学生っぽさが奇抜さに負けてる、というか。
「そうそう、ランちゃん、お願い。
俺らに協力してくれちゃったりしてよー」
「意味わかんないんですけど」
しかもランちゃんって?
あたしのこと、だよね?
他に誰もいないし。
あたし、ランっていうよりアララギが正解なんですけれども。
「で、お願いっていうのが」
あぁ、あたし今スルーされた……たかがブドウに。