恋愛倶楽部 -love-
さっきのでわかる通り、弓道に関してはトップレベルの才能の持ち主。
ちなみに、牡丹の母親は一流デザイナーであたしの憧れの人でもある。
余談だけど、お兄さんはかなりのシスコンらしい。
牡丹が常につけているハートのネックレスは、お兄さんからのプレゼントなんだとか。
「そんじゃ、残り1人を呼びに行きましょっか」
「えぇ、そうですね。
でも奏斗さん、いつものアレですけど…どうします?」
ようやく牡丹と合流して華やかになったっていうのに。
「奏斗ぉぉお、てめぇ地獄に飛ばされてぇのか?あ゛?」
いつもの“アレ”。
そう、ナンパ。
「ちょい待ち、今いいとこなんだっての」
「はあ?いいとこだぁ?
てめぇなんざ誰も相手にしねぇんだよ」
「痛っ、ゆゆ、痛いからそれ」
うん、なんか今の状況少し前にあったな。
既視感。
取り込み中の奏斗の髪を引っ張って、いざ園芸部の活動場所へレッツゴー。