恋愛倶楽部 -love-
「髪の毛引っ張んなって!
ハゲたらどうすんだよ」
ギャーギャー騒ぐ厄介者に
「髪を引っ張ると脱毛症になるんですか?」
真顔でそんなこと聞いちゃダメだよ、純情乙女ちゃん。
「え?あ、いや、そういうわけでもないと思うぜ?」
「そうなんですか?」
「だってよー、そしたら今の時点でオレ相当ヤバくね?」
あたし、あえて話題に不参加しよう。
とてつもなく面倒な展開になる気がするんですけど。
あーもう、早くメンバー揃えて部室戻りたい。
「ということは、奏斗さん、実はカツラだったんですか!?」
ちょっ、牡丹…そこ驚くとこと違うし。
「いやいやいやいや。
地毛だから、じーげっ。
ま、いつか牡丹にもわかる時がくるさ」
「そうですね。
それまで私、待ち続けます」
おーい、おかしくないか?
なーんか話の内容、ネジぶっ飛んでますよー。
誰かツッコミ入れようよ。
「ゆゆーっ」
「へ?───っきゃ!」