恋愛倶楽部 -love-
◆勇気をください
「蘭さん、メールが届いてるよ」
「メール?内容は?」
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name:涙
title:
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俺の先輩は大切な人を
守るために、大切な人
を傷つけてしまったと
後悔していました
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教室に戻った瞬間、最新のノートパソコンを開いてあたしに向ける黎緒先輩。
「珍しいよね。
他人のこと報告してくるの」
恋愛倶楽部のホームページに届いた1通のメール。
頬杖をつきながら、あたしに意見を求めてくる。
「なみだ?……るい?」
名前の¨涙¨の読み方に迷って首を傾げていると、黎緒先輩はパソコンを閉じた。
果たして、そのままパソコンを閉じてしまっていいのだろうか。
機会音痴なあたしには、無論わからない。
「返信、蘭さんがする?
しないなら代わりに、僕がしとくけど」