恋愛倶楽部 -love-
と、なると何があるんだろう。
うぅー‥値段を気にしてたらダメなのかな、こういうのって。
いろんなお店を見て迷って、あちこちへと足を運ぶ。
本日最大のため息をついたところで、目についたのは自販機。
……ミルクティー。
ミルクティーが、あたしを呼んでいる。
自然と足は自販機へと向くんだけど、近づくにつれて意図的に動作を失った。
あたしより先に、買ってる人がいたから。
ねぇ、どうして………?
「サクがついでに、コーラ買えだって。
ウチはブドウね。
で、シュウが───」
「緑茶、だろ」
マロン色のウェーブがかかった短い髪に、細身な女の子。
赤いハイヒールを履いていて、その場にしゃがんでる。
「おーい、ネネ!
なっち知らねー!?
あいつ消えたー」
駆け寄ってくるのは、背が低い男の子。
「あやつは死んだ」
「シュウ、冗談やめろ」
注意されたのは、逆に背の高い男の子。
「知んないよ、サクが見張ってないから悪いんだよ」
「えぇー!?オレのせい!?」