恋愛倶楽部 -love-



名前を星也(セイヤ)ということ。

牡丹とは4つ年が離れていること。

趣味はギター。

なんでも、バンドを組んでいるんだとか。



そういえば前に聞いたな。

牡丹にはシスコンの兄がいるって。


まさかイケメンだったとは。

牡丹の可愛さを考えたら、ちっともおかしくないんだけどね。



「なんかオレ、苦手なタイプかも」

遠慮なしに牡丹愛用のベットの上から奏斗が呟く。

いい匂いするーとか言って、勝手に寝っ転がるのはさすがにいけない気がする。


ま、牡丹がかわまないなら、別にあたしが文句を言う必要はないよね。




「つか、ゆゆが無事で良かったぜ。
風音は油断も隙もねぇのな」

本当、風音には油断したら負ける。

行動のスピード的な意味で。



「明日くんがいないって知った松永くんが、心配して来るくらいだからね」

と、黎緒先輩。


「うるせー、てめーは黙っとけ!」

と、反抗する寿羅。



「何の話?」

と、あたし。

何がなんだかさっぱり。



「蘭さんが心配だから来たんだってさ。
ほら、箕笙くんを止める係の明日くんが一瞬飛び出して行っちゃったからね」

「オレ、そんな係になった覚えないんすけどーっ!」






< 220 / 432 >

この作品をシェア

pagetop