恋愛倶楽部 -love-



困ったな……。

苦笑しつつも仕方なく頷いて。


「偽善者ぶってんじゃねーよ、バカ。
すんげー腹立つんだよ、バカ。
それに───」


バカが脳内を延々とループしてる。

嫌でも洗脳されそうだ。


「事前に、ゆずゆちゃんのお母様には連絡しておきましたので心配はいりませんよ」


だが、これは助かったと言うべきか。

空気を変えるように割り込む情報。

邪魔をされて、寿羅の顔が不服そうになった。


「てめーな、少しは空気読め」

「あら、空気は読むものではなく、吸うものだと思いますよ」

「おい、それわざとか?
素で言ってんのか?」


心配せずとも、この2人が仲良しそうで何より。


噛み合わない言い合いを聞きながら笑っていると、車は見慣れた道へと入った。




「あっ、ねぇ今日学校は!?」

ふと思い出して、大声を出してしまう。


今日はまだ登校日なはず。

時間は昼だし、普通なら学校に行ってる時間なのに。



「私が朝行って、ゆずゆちゃんも寿羅さんも風邪で欠席と担任の先生に伝えておきました」

「あぁ…そっか、ありがとう」


ということは、牡丹は早退したってこと?






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