恋愛倶楽部 -love-
原因の“アレ”は、黎緒先輩の個性ってヤツで……。
たぶん、これからもずっと直らない、と思う。
切実。
そんなことより、みんなを集めなきゃじゃん。
えーっと、あたしの経験上から予測すると。
ひとりは弓道部に、もうひとりは園芸部に行ってて───
「マジでーっ、彼氏募集中?
んじゃあ、オレ立候補しちゃおっかなぁ」
「かーなーとー!!」
最後のひとりはサッカー部に。
そう、確かにサッカー部に参加しているらしいんだけど。
「てめぇ女口説いてねぇで、さっさと部室来いや」
マネージャーらしき後輩の女の子たちと、愉快にお話し中。
「あれ、ゆゆじゃん。
倶楽部は?部室に黎緒先輩いなかった?」
怒り爆発寸前…いや、爆発全開のあたしを、笑顔で振り向く。
その笑顔、つくれなくなるまで殴りてぇ。
「ん?なに怖い顔してんの?
黎緒先輩いなかった?」