恋愛倶楽部 -love-



「むーっ!」

めっさ腹立つ。



「おい、ゆゆ?
なに唸ってんの?」


その顔、その瞳、そしてその口。

誰かー、全部モザイクかけてあげてくださーい。




「いたよ!黎緒先輩はいた!
でも他のヤツら、みーんないないんだけど!
つか、同じ質問2回すんな」



本日、初のイライラ最高潮。


「あぁ、わりぃ。
オレ、年だから何回も同じこと聞くんだわ」


ムカつき度、100億パーセント超え。

今なら、あたし地球壊せそう。



「あーそう、年なの?
オヤジの自覚あんなら年下口説いてんじゃねぇよ。
このロリコン」

「うっわ、ひっでぇなー。
って、ちょっ、痛い痛い、痛いって」



無理矢理髪の毛を引っ張って、ロリコンオヤジを連れていく。

連れていくなら、地獄が本望。




「ゆゆ、痛いって」


でも、あたしは優しいから。

「奏斗くーん?
どうして掛け持ちのサッカー部すらサボって、女の子を口説いてたのかな?」


ちゃんとした理由があれば許す。

ちゃんとした理由があれば、ね。






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