恋愛倶楽部 -love-
牡丹を利用して面白いとかいう感情を得ようとするな。
あたしや奏斗ならともかく、さすがに牡丹はダメでしょ。
純粋なコ騙すなんて。
いや、誰も騙すなんて言ってないんだけどね。
オーラがそう語って見えるからさ。
とゆーか、あたしを騙すのもよろしくないんだけどね?
嘘発覚の時点で蹴り飛ばすからね?
こういう時って、殺人オーラを放つ風音と無敵オーラを放つ黎緒先輩は得だよね。
ズルい!
「そうですよね、そうします。
会ってもう1度謝ったら、きっとこのモヤモヤもなくなりますよね」
そして数秒後、牡丹に戻ったふんわり笑顔。
うんうん!
牡丹に笑顔が戻って良かった。
ほっとして、再び足を部室へと運ぶ途中
「牡丹のためにも、明日さっきの男の子探すか」
男の子が去って行った方向に視線を投げながら意気込んだ。
「その男の子、本伊さんに謝られてた時少し頬が赤かった気がしたなぁ」
ふと研ぎ澄まされた聴覚がキャッチしたのはそんな情報。
「黎緒先輩、それマジですか!?」
思わず反応して、食いついてしまった。