薔薇の花束を


「仕事モードに切り替えただけ☆俺は普段あんなに紳士じゃないし」


『……そうですね…紳士な人は霊体を自ら家に招かないですよね』


「星華チャン、そんなに俺の事嫌い?」


悲しげな瞳を向けられると言葉を詰まらせてしまう…


『………言う程 嫌いじゃない』


そう言った途端、パァッと明るい表情になる松原サン


「じゃあ好き?」



それは まるで飼い犬が御主人様からの御褒美を、目を輝かせて待って居るかの様…


『…【普通】より少し【嫌い】寄り』



この日、酔っ払った松原サンが空に向って【絶対惚れさせてやるーッ】って叫びまくったのは、ホスト仲間内で有名な話(笑)


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