薔薇の花束を
「…人間観察…好き?」
不意に横から男性の声がした…
横を見ると、高そうには見えないけどブランドモノのTシャツにチノパンの、とてもラフな格好の松原サンが居た
『…もう出勤ですか?まだ昼前だけど…』
「今日はオフ♪…ぅわぁ…あそこの閉店セールに群がる女…こえぇ☆」
苦笑いを浮べる松原サンが面白くて思わず噴き出した
『フッ…クスクスッ…松原サンて面白いね』
「………覚えててくれたんだ?」
『…え?』
「俺の名前♪…………
君の名前…聞いても良い?」