君の笑顔を照らした花火
≪2人の始まり≫
「妹が出来たんだ! 僚二と弥生にも会わせたいから、遊びに来いよ」
小学1年生から2年生へ上がる時の春休み。
僕の家に来て、突然、真佐志はそう言った。
僕は最初、意味が分からなかった。
だって、この前遊びに行った時には、妹なんて居なかった。
真佐志と弥生の家に寄って、3人で真佐志の家に向かう時、どう言う事なのか話してくれた。
『体が弱くて、他の所で生活していた妹が居た』……と言って、昨日、真佐志のお母さんが5才の女の子を連れて来たらしい。
名前は『美雪』。
真佐志は嬉しそうだった。
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