君の笑顔を照らした花火
≪2人の距離≫
月日はあっという間に流れた。
小学校を卒業し中学生になっても、俺達は相変わらず一緒に居る。
中学校に通い始めて5日目の帰り。
『久し振りに、俺ん家に寄ってかないか?』と真佐志に誘われ、入学の準備やなんかで最近美雪に会っていなかったのを思い出し、寄って行く事にした。
考えてみたら、中学の制服姿をまだ美雪には見せていなかった。
美雪が初めて花火をした日。
その日から美雪は、真佐志と弥生より俺になついてくれた。
それまでは何かあると『お兄ちゃん』と真佐志に駆け寄っていたのが、『僚二』と言って俺に駆け寄るようになった。
真佐志も弥生も『僚二』と呼ぶからか、いつの間にか『僚二くん』から『僚二』と呼び方が変わっていた。
その原理で言ったら弥生の事も『弥生』と呼びそうなのに、『弥生ちゃん』って呼んでるのは何故?
俺って、もしかしたら、『同い年の友達』と思われている?
それとも……『一番近い人』として?
小学校を卒業し中学生になっても、俺達は相変わらず一緒に居る。
中学校に通い始めて5日目の帰り。
『久し振りに、俺ん家に寄ってかないか?』と真佐志に誘われ、入学の準備やなんかで最近美雪に会っていなかったのを思い出し、寄って行く事にした。
考えてみたら、中学の制服姿をまだ美雪には見せていなかった。
美雪が初めて花火をした日。
その日から美雪は、真佐志と弥生より俺になついてくれた。
それまでは何かあると『お兄ちゃん』と真佐志に駆け寄っていたのが、『僚二』と言って俺に駆け寄るようになった。
真佐志も弥生も『僚二』と呼ぶからか、いつの間にか『僚二くん』から『僚二』と呼び方が変わっていた。
その原理で言ったら弥生の事も『弥生』と呼びそうなのに、『弥生ちゃん』って呼んでるのは何故?
俺って、もしかしたら、『同い年の友達』と思われている?
それとも……『一番近い人』として?