君の笑顔を照らした花火
なんか、いつもと様子がおかしい?



「なんか、変だったよな、美雪」

「そうか? 俺の声では出迎えに来なかったのに、僚二の声を聞いたら出迎えに来たんだから、いつもと変わり無いだろ?」



真佐志はそう言って俺を見て、からかうようにニヤッと笑ってから、階段を昇って自分の部屋へ行った。

美雪が真佐志より俺になついて以来、時々出る真佐志のやんわりとしたイヤミ。

まぁ、そう言われると、俺の気のせいなのかな、と思えてきた。





俺も真佐志の部屋へ入って、数分後。



コンコン

ノックの音がして、ドアが開いた。



「ジュース、持って来たよ」

美雪がそう言って、トレイにジュースを入れたグラスを乗せて入って来た。

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