君の笑顔を照らした花火
真佐志の家が見えてきた。

すると、門の所に小さな女の子が居て、キョロキョロと道路を見回していた。



あの子かな?



その女の子は、僕達を見ると走って来た。

そして、そのまま真佐志に抱きついた。



「お兄ちゃん! どこに行ってたの?」

「友達を連れて来たんだ。美雪に会わせようと思って」

「ともだち?」

そう言いながら、その子は真佐志から顔を離し、僕と弥生を見た。



あっ、可愛い。



それが、僕と美雪の出会いだった。



   ☆   ☆   ☆

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