君の笑顔を照らした花火
俺に見せたような表情を、あの一緒だった男の子にも見せてるのか?



俺のクラスに仲の良いカップルが居るけど、その姿とさっきの美雪達がダブってしまった。

中学生の制服を着て少し大人びた美雪が、俺じゃない誰かに微笑んでいる姿。

想像すると、イライラした。



もうダメだ。

認めよう。



俺は、美雪が好きなんだ。

他のどんな男にも渡したくない……これは『恋心』だ。



章弘は途中から方向が違うので、そこからは真佐志と2人だった。



「なぁ、真佐志」

「ん?」

「ちょっと、あそこで話さないか?」



俺は公園を指差した。



「ああ」

真佐志がそう言ったので、公園に入ってベンチに座った。

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