君の笑顔を照らした花火
≪2人の関係≫
真佐志に『告白する』と宣言したものの、なかなかタイミングが合わなくて、2月になっても告白出来ないでいた。



そして、2月14日……バレンタインデー。

美雪は毎年、俺だけじゃなく俺の両親にもチョコをくれた。

だから、きっと今日もチョコを持って来る筈。

このチャンスを逃がしたら、ずっとこのまま美雪に気持ちを伝えられないような気がして、俺は自分の部屋で美雪が来るのを待っていた。



夕方6時。



ピンポーン

玄関の呼び鈴が鳴った。



来た!



「はーい」

「こんばんは、美雪だよ」

「あらっ、美雪ちゃん、久し振り」



お母さんと美雪の会話が聞こえてきた。

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