君の笑顔を照らした花火
最初は人見知りをしていた美雪だけど、いつも真佐志と弥生と僕が一緒だったから、自然と打ち解けていった。

小2の夏休みに入る頃には、美雪は僕と弥生にとっても『妹』みたいな関係になっていた。



そして、夏休み。

僕達3人の家族と一緒に、みんなで花火をする事になった。

真佐志の家の庭に集まり、父親達がバケツに水を汲んで準備をしていた。



クイクイ

ん?

服を引っ張られて、そっちを見ると美雪が居た。



「ねぇ、『はなび』って、なーに?」

不思議そうに訊いてきた。



花火を知らないのか?

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