君の笑顔を照らした花火
「たくさんの人が集まるような所だと、空に大きな光が上がってね、『ドーンドーン』って大きな音がして、すごくキレイなんだよ?

 今からするのは、自分達で棒みたいな物を手に持って、それに火を点けると、『パチパチ』っていろんな色の光が出て来て、キレイなんだ」



「ふーん」

美雪はそう返事をしながらも、バタバタと準備をしている回りの様子に、少しオドオドした感じで僕の服を放さなかった。



真佐志が居る時は真佐志に甘えるけど、今は真佐志と弥生は家の中で、母親達とおやつや飲み物の準備をしていた。



こうして美雪が僕にも甘えてくれるようになって、僕はとっても嬉しかった。


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