君の笑顔を照らした花火
「で? いつから?」

「バレンタインの日」

「ん? と言う事は、その子から告られたんだ?」

「いや、義理チョコを渡そうとしたから、『本命チョコなら受け取る』って俺から言った」

「えっ? それで、その子は?」

「『受け取って』って言ってくれた。彼女も同じ気持ちだったんだ」



涼兄は、ジーっと俺を見た。



「おまえ、本当にその子の事が好きなんだなぁ」

「えっ?」

「今、すっげー嬉しそうな顔してたぞ?」



あっ!

思わず自分の顔に手をやったら、涼兄がクスッと笑った。



「で? どんな子なんだよ、おまえの、カ・ノ・ジョ♪」



ああ、絶対、涼兄、楽しんでるよ、今の口調。

まぁ、いいや。

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