君の笑顔を照らした花火
俺は中2、美雪は小6。

あっという間に、夏休みになった。



今年は、いつもと違う夏休み。

だって。

俺には彼女が居るから。



2月に始まった俺達の関係は、確かに最初は幼なじみの時と変わり無い雰囲気だった。

けど、ここ半年で少しずつ、俺の中では変化していた。

最近では、俺の美雪への気持ちが溢れ過ぎて、以前の美雪と俺の立場が逆転しているように、俺の方から美雪に絡む事が多くなっていた。



今日は真佐志と弥生と隆志も含めて、5人で海水浴の約束をしていた。

でも、俺達は夏季講習があったので、終わってから行く事になっていた。



美雪は特に予定は無いし、1人で行けるから先に行ってる……と言っていた。

真佐志達は1度家に帰ってから合流する、って言ってたけど、俺は美雪が先に行って1人で待っているんじゃないかと思って、心配で……いや、早く美雪に会いたくて、夏季講習が終わるとそのまますぐ、約束の海へ向かった。

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