君の笑顔を照らした花火
「準備出来たぞ~」

真佐志のお父さんが、中に居たみんなに声を掛けた。



みんなが庭に出て来た。

美雪は相変わらず、僕の服を掴んだまま、動こうとしない。



「ほら、美雪も好きなの選んで、一緒にしよう?」

真佐志がたくさんある花火を持って来た。



けど、美雪は首をプルプルと左右に振った。

真佐志が少し困ったような顔をして、僕を見た。



「いいよ、僕が一緒に居るから。後で代わって?」

「うん。じゃぁ、よろしく」



真佐志はチラッと美雪を見てから、みんなの方へ行った。

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