君の笑顔を照らした花火
美雪が、ジーっと僕を見た。



そして。

僕の服を放して、今度は僕の手を、キュッと握り返した。



「うん」

小さく頷く美雪。



それから、2人で並んでみんなを見ていた。

僕のお父さんが、ローソクに火を付けた。



その時。

美雪の手が、ピクッと動いたのが伝わってきた。



思わず、美雪を見た。

すると、美雪は無意識なのか、僕の後ろに隠れるようにして、みんなの方を恐る恐る見た。



火が怖いのかな?

僕はそう思った。

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