ツナ&エマ〜カレーなる日曜日〜
ユマは盛んに動かしていたブランコに
急ブレーキをかけて俺と向き合った。
うっすらしてる化粧。
すっぴんでも綺麗な肌だし目は大きい。
実はすっぴんのユマってあんまり
見たことないんだけど、
俺はすっぴんのユマが好きだ。
「急に…変なの。
照れるじゃないの…」
キュン。
ユマがちょっと頬を赤らめて
ブランコの鎖を握る。
「私だって、あなたにたくさん
感謝してるんだよ?
自己中な私に、いつも付き合ってくれて」
ユマがブランコを降りて、
ブランコの周りをゆっくりと歩き出した。
俺はブランコに座って、
そんなユマを見つめる。
「今回の旅行ね、
私からあなたへのプレゼントに
しようと思ってたの。
ほら、コウがお腹にいるときとか
率先して育児や家事やってくれて…
その上仕事もきっちりこなしてたでしょ?
だからあのとき…
ちょっと疲れた顔してたから
温泉にでも行ってゆっくりして欲しいなぁ
って思ったの」
ユマはさらに続けた。