ツナ&エマ〜カレーなる日曜日〜
「私っていつも自分中心だから
子供たちのお世話一つ上手く出来なくて
家事だって、もう主婦歴4年が経ったのに
まだ不慣れでいっぱいいっぱい。
でも、私ってプライドが人一倍強くて
周りに姐御肌みたいに思われてるでしょ?
だから人に頼ったりすることが嫌で…
てゆーか人に甘えるのが苦手なのよね。
結果、私が出来てない部分を
あなたにカバーさせちゃって。
専業主婦なのに旦那に助けられなきゃ
何も出来ない奥さんなんて最低でしょ?」
自嘲気味に笑って、俺に背を向ける。
「周りから完璧な奥さんって言われたい。
あなたにも自慢な奥さんって思われたい。
子供たちからも素敵なママって…っ」
馬鹿だなぁ、ユマは。
ほんと、俺とどっこいくらいの馬鹿。
後ろからぎゅうって抱きしめる。
はぁ…ユマってなんですぐに
ツンツンした鎧を身に纏うんだろ。
中身がこんなに柔らかいから?
中身がこんなに繊細だから?
中身がこんなに脆いから?
「大丈夫。ユマはもう、
完璧で自慢な奥さんだよ。
なんでも一人で背負い込まないでよ。
俺が側にいる意味ないじゃん。
俺のポジションはお前の側にいて
お前をサポートするのが主な仕事なの!」