ツナ&エマ〜カレーなる日曜日〜




ブーブーふて腐れてる俺。

コンコンと叩かれる車の窓。




外を見れば、

ちょっと頬を赤くしたユマが

抹茶アイスを二個両手で持って

ムスッとしていた。





なんだかそれが可笑しくて

笑いたくて笑いたくて仕方なかったけど

二個目の地雷だけは

本気で勘弁して欲しかったので

ぐぐぐっと我慢。





「ほら、アイス」


「ナンパされてきたんじゃないの?」


「ふんっ、そんなの蹴散らして来たわよ」




絶品なアイスを食べながら、

やっぱり顔をムスッとさせて言う。




ほんと、

ツンツンユマ復・活!

って感じだなぁ…笑







「ぁ、ここ付いてるわよ」


「え、どこどこ」


「ばか、そこじゃないわよ。

もっと右…とみせかけ左!」



お返しよ、とばかりに

ほくそ笑むユマ。

クソ…最近レイちゃん化が進んで

かなり困るんですけど!





「どーだ、参ったか」


「へいへい」


「ほら、早く帰りましょ。

みんな待ってるはずだから…ナツキ」


「はいはい…。

って、え?」


「よそ見すんな!私を殺す気?!」


「ごめん、つい」








…つい。ユマが俺の下の名前呼ぶから。







まったくもう!

この温泉旅行大正解だったな!



ユマちゃん可愛い過ぎだぜ!

ユマちゃん大好きだー!!











     〜い・い・湯・だ・な♪〜
               【完】



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