ツナ&エマ〜カレーなる日曜日〜




レイの顔が強張る。




「今、あたしがココに呼ばれた

理由を教えていただけます?」




「いや、定番でしょ。

関係者集めて〜話し聞いて〜…みたいな」


「みたいなじゃないわよ!

あたしは昨日、酔っ払って帰っただけ!」






キラーン。

ナイス、レイちゃん。

何も言わずに伝わっちゃう?

さすが高校からの友達!





「そう!レイが帰宅したのはいつ?」


「はぁ?さっきわざわざ電話で

確認したくせに!10時か11時頃よ!」


「そう…そうなの!

このレイの証言で、ある人の話しが

おかしなことになっちゃうのよねぇ」




驚いた顔をする一同。




「ねぇ、ツナ?昨日あなたが寝たのは

何時頃だっけ?さっきみたいに

手でやってみて?」




めんどくさそうにしながら、

ツナはちゃんと手で、

長針と短針を作って8時を表した。




「エマもこの時間って言ったよね?」


「うん!」





つまり、子供たちが眠ったのは

夜の8時頃だったのだ。

それにレイの話しを合わせると…





「確か、ユズトくんが

子供たちを寝かせたのは

“レイが帰った後”って言ってたよね?」









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