ツナ&エマ〜カレーなる日曜日〜
「なんで…あたしに隠したの?」
「…俺が変な所に置いてたから…。
正確にはアキは踏んでない。
落としたんだ。落とし所が悪かっただけ」
アキが下を向いている。
明らかに落ち込んでるから、
私は声を掛けようか迷った。
でもそれはレイに視線で止められた。
「ティアラは今どこに?」
「実はもう直しに行って、
後から取りに行こうかと思ってたんだ」
「なんで内緒にしたの?」
「アキ、あんなにティアラのこと
大事にしてたのに…壊れたと知ったら
悲しむかなと思って…。
まさかアキが気付くと思わなかったから
隠しておけば俺一人の胸の中で
勝手に片が付くかと…」
ここからは夫婦の会話。
私たちは子供たちを連れて隣の部屋へ。
あたしが発見したブツとか
モノっていうのは、ティアラの一部。
戸棚の中に残っていたモノと同じ物だった。
寝室の、ユズトくんの荷物の側で
同じ物を発見するまでは、
正直半信半疑だったけど
普段仕事で使う鞄の横にあった紙袋の
中にも同じ物があったので確信。
まぁ、あとは夫婦の問題として…。