ツナ&エマ〜カレーなる日曜日〜





お互い睨み合って

ずーっと睨み合って、

ユズトくんが変顔して

私も一緒に変顔して

二人でぷぷぷっ、って吹き出した。







「もう、その顔反則だよ〜!」

「アキだってひっどい顔〜!」











こうやって笑っていると

付き合ってたころを思い出すね。

一緒に並んでさ、

ツナマヨ、エビマヨおにぎりを食べて。

私がそれと一緒にホットミルクティを飲むと

ユズトくんが変な組み合わせだって

言いながら、自分はコーラを片手にしてて。









…ぅう。

思い出したらまた涙が出てきた。

ユズトくんが慌ててティッシュで

涙を拭いてくれた。






「ほらアキ。話してみ?」




優しい言葉に頷いた私。

結局いつもユズトくんが

勝っちゃうんだから。

悔しい。けど、それがいい。










「話せば長くなりますが…」






私は今日一日あった出来事を

最初から話し始めた。










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