ツナ&エマ〜カレーなる日曜日〜
「やーん、本当に可愛い!
私、出産で結婚式出てないから
多分初対面なんじゃないかしら?
石川 カスミです。よろしくね!」
「あ、あ、申し遅れました。
小池 アキです。よろしくお願いします」
…って。
…アレ?
「失礼ですがあなたが、かすみさん?!
確か、黒田さん…でしたよね?」
だって…
例えるなら黒木メ○サが
マ○コ・デラックスに
変身しちゃってるんだよ?!
「私、旧姓が黒田なの。
今は5人の子供のママやってるわ」
…ご、5人。
すごいスケール。
「ゆっくり話したいとこだけど
今、うちのチビが熱出してるの。
アキちゃん、ごめんねぇ。
またゆっくり来てね」
言うなり、
バタンって扉を閉められた。
「なんか…失礼だけど
台風みたいな人だね」
「だろ?昔の俺はあいつのどこに
惚れてたのかなぁー?
それに、ほら。あの体格。
いまだに引きずってるわけないだろ?
昔はスレンダーで町内一の美人って
言われてたんだけどなぁ」
しかめっつらをしながら
車にエンジンをかける。
「だから言ったのに。
俺はお前一筋なの。
お前以外、眼中にないから。
あ、エマたんは別だけど〜」