大嫌いでも大好き 〜愛しの柴ハゲくん〜

「じゃあね、美穂。」
勇斗は帰る準備をして
あたしに言った。

「あ、うん、じゃあね勇斗。」
あたしは勇斗に手を振った。

「みーほ!ちょっと詳しく
聞かせなさいよ〜!!」
枝里はそういってあたしの頭を
叩いてきた。

あたしと枝里は授業の後
自習室で勉強するのが
日課になっていた。
この日もいつもと同じように
枝里と自習室に向かおうとした。
「なぁ!!美穂!!」
後ろから聞こえた声に
あたしは振り向いた。

「自習室の場所、教えて
欲しいんだけど。」
声の主は宏稀だった。

「いいよ?あたしらも
今から行くから一緒に行こうよ。」
あたしはそういって
枝里と3人で自習室に向かった。


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