大嫌いでも大好き 〜愛しの柴ハゲくん〜
漫画で読むことはあっても、
自分が実際に体験するのは
これが2回目。
1回目は元カレと付き合うきっかけに
なった出来事だった。
神様はなんて意地悪なんだろうと
これまで強くおもったことはなかった。
「あー、ごめん。すぐほどくから」
あたしはあたしと
喋りたくないであろう彼に向かって
迷惑にならない程度に喋りかけた。
「いいよ、俺にやらせて。ってか、
ここじゃ場所悪いから
上、行こう。」
そう言われ、屋上前の階段まであがった。