大嫌いでも大好き 〜愛しの柴ハゲくん〜
「美穂、なんか呼んでる。」
クラスの男子に声をかけられ、
廊下を見ると、
あまりいい噂の聞かない
軍団が溜まっていた。
「美穂、大丈夫?」
「ん。大丈夫、だと思う。」
「気をつけなよ。なんなら
一緒に行こうか?」
「大丈夫だよ。ただ、30分
経っても、戻ってこなかったら
あいつらがいそうなとこ、
先生と一緒に探して?」
「ん。分かった。」
「おっせぇよ。ってか、
逃げずに、来たんだ?
偉いじゃぁん?」
「なんか用でもあるの?」
「なんか用じゃねえんだよ。
まぁ、とりあえず一緒に
来てもらおうかなー。」
連れて来られたのは体育館倉庫。
なんてベタなんだろうと
思った。