大嫌いでも大好き 〜愛しの柴ハゲくん〜

1時間近くかけて
家まで着いた。

あたしは
全部忘れるかのように
深い眠りについた。


その日、懐かしい
夢をみた。

幼いあたしが
大好きだった男の子を
追い掛ける夢。

待ってよ、・・・くん。

あたしは走っているのに
どんなに頑張っても
そのこには
追いつけなくて、
やがてそのこは
黒い闇の向こうに
消えてしまった。


< 14 / 125 >

この作品をシェア

pagetop