大嫌いでも大好き 〜愛しの柴ハゲくん〜

「美穂〜。」
あたしは
お兄ちゃんの声で目覚めた。

「ねぇ、お兄ちゃん、
神咲宏稀って知ってる?」
あたしが尋ねると
お兄ちゃんは答えだした。
「あー、神咲宏稀って
あれじゃん!あのー・・・」
お兄ちゃんはそこまで
言うと、やっぱ何でもない
っていって部屋に行ってしまった。

あたしは必死に宏稀を思い出そうとした


「美穂、飯食いに行くぞ。」
あたしの考えはお兄ちゃんによって
遮断されてしまった。
でも、あたしは
やはり、答えが出なかった。



< 19 / 125 >

この作品をシェア

pagetop